奈良盆地の西南端に位置し、西には大和葛城山、金剛山が聳え立つ、奈良県御所市。市域には、「古事記」「日本書紀」「万葉集」などに記載されている古代の地名が多く、古代からの悠久の歴史を感じる由緒正しき自然溢れる場所です。
そんな奈良県御所市に素晴らしいお酒を醸す酒蔵さんがあります、それが今日ご紹介する油長酒造さんです。
創業は享保4年(1719年)、創業以来お酒の仕込み水を汲む井戸は280余年にわたって、こんこんと素晴らしい湧水を供しています。
この仕込み水は、葛城山麓に降った雪や雨が長い時間をかけて地層にしみ込み、地層をくぐり抜ける間にお酒に大敵の不純物成分を取り除いてくれているそうです。
「風の森 純米 雄町80%磨き 山乃かみ酵母仕込み しぼり華」は、酒の命ともいえる良質の水に加え、お酒の神様として信仰の厚い大神神社で抽出された奈良県独自の清酒酵母を用いて醸したお酒です。
このお酒だけがもつ酵母由来の特徴のある酸味、そしてウマミたっぷりの味わいは、他のお酒ではあまり味わえないジューシー感を感じます。
また、このお酒は搾ってそのままのお酒を無濾過で瓶詰めしており、もろみ醗酵時の炭酸ガスがお酒に溶け込んでいるため、まるでシャンパンのような弾ける味わいが特徴です。さらに生酒特有の時間の経過も楽しめる為、開栓後の変化も非常に楽しみなお酒です。
奈良県独自の清酒酵母とこんこんと溢れる湧水で仕込まれたシャンパンのようなお酒、是非試してみていただきたい一本です。
お酒の情報
銘柄名:風の森 純米 雄町80%磨き 山乃かみ酵母仕込み しぼり華
酒蔵:油長酒造
原料米:雄町
精米歩合:80%