全国に名を轟かせる米どころ、新潟県南魚沼市。この地には「自社栽培酒米」「自社精米」「昔ながらの手作業」とお酒の米づくりから真摯に向き合って美味しいお酒を醸している酒蔵さんがあります。
それが今回ご紹介する髙千代酒造さん。
明治初年に創業したこちらの酒蔵さんの名前は、多くの人が「千代に八千代に」栄えるように、という願いのもと初代が命名したそうで、非常に縁起の良い名前が付けられています。
「純米大吟醸 魚沼産一本〆 壜燗壱火入れ」は、全国でも珍しい酒米「一本〆」を全量使用し、日本百名山の一つである巻機山(まきはたやま)の伏流水で丁寧に仕込まれた純米大吟醸。
「一本〆」とは五百万石(母)と豊盃(父)から人工交配して育成された酒米で、こちらの酒蔵さんが管理している酒造好適米です。新潟の代表的な酒米である五百万石とは少し違い、米の旨みがたっぷり感じられる酒米です。
ひとくち口に含めば、フルーティーな香りが緩やかに口全体を覆っていきます。と同時にほどよくジューシーな甘みが広がっていき、たっぷりとした米のウマミを感じます。フィニッシュはゆるく酸とキレを感じ、全体として非常に完成度の高いお酒であることが分かります。
新潟の美味しいお酒というと「淡麗辛口」で、ある種「水」のような、ともすると物足りなさを感じることがあるかもしれませんが、髙千代酒造さんの「純米大吟醸 魚沼産一本〆 壜燗壱火入れ」はそれとは全く別もの。
まさに五百万石(母)と豊盃(父)のいいとこ取りをしたお米から丁寧に作られた「髙千代 純米大吟醸 魚沼産一本〆 壜燗壱火入れ」。限定品かつ1升3000円という純米大吟醸では破格とも言えるお酒ですので、見かけたら必ず手に入れておくべきお酒だと思います。
お酒の情報
銘柄名:髙千代 純米大吟醸 魚沼産一本〆 壜燗壱火入れ
酒蔵:高千代酒造(新潟県南魚沼市)
原料米:一本〆
精米歩合:48%
高千代酒造のHP:http://www.takachiyo.co.jp/
高千代酒造のfacebook:https://www.facebook.com/Takachiyo-Sake-Brewery/